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認知神経リハビリテーションセラピストの徒然日記

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静岡から送るリハビリテーションルネッサンス ~心と脳と身体の回復、認知神経リハビリテーションの挑戦~

人見眞理記念論文集刊行

先日,急逝された人見眞理先生の記念論文集が刊行されることになりました。

公刊のための基金を募ることになりました。

多くの方のご理解とご協力を頂ければと思います.

なお,お知り合いの方でご協力頂ける方には,ご案内方,併せてお願い致します.




人見眞理記念論集刊行会

発起人 河本英夫、宮本省三、山口一郎、池田由美、稲垣諭、大越友博、浅野大喜、金澤健人、三田久載

 2012年2月4日に、人見眞理さん(ソレイユ川崎)が、肺炎で急逝されました。2012年1月28日には、所属の東洋大学大学院文学研究科哲学専攻の修士論文での最終審査を、最高得点で通過され、校友会賞の受賞も決まっていました。先々、画期的な成果が期待される矢先での急逝であり、悔やんでも悔やみきれない思いです。謹んでご冥福をお祈りいたします。人見眞理さんは、多くの人の記憶に残る有益な影響をあたえ続けてきましたし、文章力も素晴らしく、いくつもの重要な論文を残しています。修士論文は、これまでの臨床をつうじての研鑽の集大成と呼ぶべきものです。公的機関に受理されている論文だとは言え、いまだ公刊されないままです。
 これを機会に、人見眞理さんの修士論文を中心として、「人見眞理記念論集」を公刊したいと思い、生前交流のあった有志の方々を中心に企画し、ご提案申しあげます。企画は、青土社(『ユリイカ』『現代思想』等を出している)の正式企画となり、一般普及版として公刊されます。昨今の出版事情を鑑み、また多くの人たちの参加を期待して、この論集の公刊のための基金を設立したいと思います。この基金は、予約買い取りのためのもので、優先的に入手するためのものです。多くの方のご理解とご協力をお願い申し上げます。(なおこのメールもしくは書信を受け取られた方で、周囲にこの企画に関心のある方がおられましたら、どうぞお伝えしていただきますように、お願い申し上げます。)


企画
「人見真理記念論集」の企画に賛同し、協賛金として一口3000円(できれば二口6000円)を供託し、一口につき、一冊の記念論集(二口の場合には二冊)を受け取るものとします。

振り込み口座は、郵便局の下記口座とします。
口座記号番号 00150-7- 346408(右詰め)
口座名称 人見眞理記念論集刊行会
口座名称(カナ) ヒトミマリキネンロンシュウカンコウカイ

出版社は、青土社とし、2012年6月末を公刊目標とします。
基金への振り込みは、メドとして4月末日までにお願い申し上げます。


記念論集の目次構成(案)は以下のようなものです。

人見眞理

発達の現象学 リハビリの臨床とともに


目次
凡例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
序章 発達とは何であるか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第一章 発達の現象学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第一節 発達の機構
  1. ピアジェの発達構造論の概要
  2. ピアジェの発達構造論についての考察
  3. 神経系の発達
  4. 成人の神経系においてわかっていること
 第二節 現象学的考察
  1. 予備的考察1(メルロ-ポンティ)
  2. 予備的考察2(ミシェル・アンリ)
  3. 予備的考察3(身体に固有な事象)
  4. 現象学的考察

第二章 発達論という課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第一節 発達論がなぜ難題なのか
 第二節 能力の形成

第三章 脳損傷から始まる発達 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第一節 神経系の損傷とその後
 第二節 身体
 第三節 身体の環境

第四章 発達の多様性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第一節 認知運動療法(認知神経リハビリテーション)
  1. 概要
  2. 考察 ペルフェッティの構想
  3. ピサにおける展開
  4. 考察 ピサの方法
 第二節 リハビリの展開
  1. 認知運動療法の問題
  2. 基本的枠組み
  3. 症例と考察

第五章 リハビリ的病理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 第一節 症例
 第二節 治療経過
 第三節 リハビリ的病理のモード

第六章 見かけの半球優位性(右麻痺傾向、左麻痺傾向) ・・・・
 第一節 脳のネットワーク
 第二節 見かけの半球優位性
 第三節 症例
 第四節 考察

第七章発達類型 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

終章 発達の現象学はいかにして可能か ・・・・・・・・・・・・・・

結語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

註 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by mitahisa | 2012-03-01 00:34

by mitahisa